仲村比呂のブログ

Written by Nakamura Hiro

ずっと眠っていたい?

 眠るのが大好きです。本当は八時間半は寝たいところですが、少なくとも毎日7時間は眠らないと、翌日の調子が悪くなってしまいます。毎日起きた後、読書したり執筆したりした後、30分ほど朝寝をします。そして休日は昼寝もします。合計すると十二時間寝るときもあります。

 しかし、実はこれが自分にとっての最大の健康法だと思っています。本で読んだのですが、眠りによって脳内の疲れが取れるだけではなく、身体の方にも脳からデトックスする物質が分泌されて浄化されるらしいのです。これが短時間睡眠だったり、眠りが浅かったりすると不十分らしいのです。

 私は、なんでも動物に例えるのが好きですが、動物も体調が悪い時は眠っています。ただ、ひたすら眠っています。それでほとんどの不調を直してしまうのです。もちろん目覚まし時計も鳴らないし、誰かに起こされることもありません。
 時々、体調を不良を訴える者の話を聞くと、とにかく眠れていない人が多い気がします。仕事や家事、子育て、夜更かしなどが主な理由です。

 もちろん、身体の不調から来る痛みや、かゆみ、各種症状から、眠れなくなっている可哀想な方もいるでしょう。しかしそれ以外の者は、だいたい何とかやりくりすればもっと眠れる者ばかりです。

 少しだけスマホを見る時間を抑える。気晴らしのゲームを止める。それだけでもう少し睡眠時間を確保できるはずです。

 ですから、私は健康について相談されると、とにかく眠ることを勧めています。それで回復したという者も結構います。

 そして私の場合、健康法としての睡眠のほか。単純に眠るという行為がただ単純に好きということもあります。特に夢を見るのが大好きです。

 夢は小さい頃から恐ろしくたくさん見ます。悪夢から幸せな夢。大冒険から、散歩の夢。どれもがオールキャスト出演のオールカラーです。

 中には、シリーズ物となっているのがあります夢の中で前回はこうだったと思っている自分がいます。さらにここは夢の中だ。しかし夢を見ている夢の中の、自分は一体なんだと考えている夢なんていうのもあります。その中には結構気に入っているシリーズもあって、見た後次が見たくて、むりやり寝続けたこともあります。

 こうなると荘子でいう胡蝶の夢どころじゃない。夢のまた夢の中で、自分の存在を想う夢の世界です。

 そして面白いことにその中の自分はとても頭が冴え切っています。現実の凡庸とした頭の回転が嘘のように、哲学的命題がすらすらと解けてしまう。これをそのまま発表すればノーベル賞も夢じゃないと、夢の中で思っている自分がいたりします。

 しかし、実際、現実的に夢が覚めたら、肝心な回答については唖然とするぐらい何一つ覚えていません。全くの徒労です。

 目覚めたとたん、あーあと言ってため息をつく。しかし、身体は興奮している。確かに存在の謎について解明できたのだという実感だけが残っている。

 だから、私は眠るとき夢を見たくて眠ります。しかし、えてそういう邪念を持ってみる夢は、殺人鬼に追いかけられる夢だったりするのが不思議です。そうなると今度は、夢でよかったと言って、ため息をつく。そして、無理矢理起きる。いい夢とは真逆です。

 こうして、私は日々夢を見るために眠っているといっていいでしょう。そして、現実の世界でも夢を見るために生きています。

 その夢というのはつまるところの自分が想像する「物語」です。ですから、私の人生はほとんど夢を見ながら生きていると言っても過言でありません。夢が自分なのか、自分が夢なのか。自分が誰かの夢の中の存在でしかないのかと考え込んでしまいます。そうやって人生がすぎていく。

 最近は、そうやって夢の中だけで生きて死んでいく人生も悪くないなあと思っている仲村でした。
 ではまた 

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