仲村比呂のブログ

Written by Nakamura Hiro

ブログ辞めたくなりません?

 ブログをやっていてネタに困ったことはありません。それこそ哲学的命題や、法律、読んだ本、見た映画など、いくらでも転がっています。

 しかし、半年近くたって実感したことは、ネタはたくさんあって、書くことがいくらたくさんあっても、本当に書きたいということは案外少ないということです。

 哲学的命題だったらすでにその専門家が、法律は弁護士が、読んだ本は、その書評のブログなど、いざ書こうとするとその方々の存在が浮かんできて筆が止まってしまうのです。こんなこと、今さら書いて何になるのだろうと、書く価値があるのだろうかと。

 そして、行き詰まるとネットで「ブログ辞めたくなった」というキーワードで検索して辞める理由探しを始めてしまいます。そういうことは、ブログを続けて来た人は、一度や二度はあると思います。

 それでも、同時に続ける意義みたいのを探す自分がいて、継続すること、辞めないこと、必ず変化がある。などという前向きワードで自分を奮い立たせて、再びパソコンに向かうのです。

 果たしてブログとはなんなのでしょう。ブロガーっていうのは何なのでしょう。ふと考えてしまいます。

 最近のベストセラーで田中泰延「読みたいことを、書けばいい」という本がありますが、この題名こそがこの問いかけの一つの答えだと思います。

 なぜ、有名ブロガーのブログが読まれるか、それはただ面白いから、読みたいから、それに尽きるからです。そこには社会的な意義も、文学的理想も、エッセイとはなんぞやとも関係ありません。

 ただ、面白いから読まれる。結局はそれだけのことだと思います。もちろん、面白いブログを作るのは別の目的があるかもしれません。アフィリエイトで儲けたい、有名になりたい、情報商材の入り口として等々。

 しかし、面白くなければ読まれないことは変わりません。だとしたら面白いとは・・・。人の興味をそそることです。恋愛、仕事、成功、金儲け、ギャンブル。人が心から関心を持つことは意外に広そうに見えて、狭いのかもしれません。

 すると、再び元に戻ります。人の関心をそそだけの俗的なことなど書きたくない。そう思ったとたん再び筆が止まります。だとしたら何も書けないじゃないかと。

 そして、再び「ブログ辞めたい」の検索に走ってしまう自分がいます。しかし、最近俗的だからこそ、人間らしいことなのだと考え出しました。

 私的にはあまりテイストが合わない、あいだみつおさん的に言えば、「だって人間だもの」(ちなみに、この言葉は大嫌いです)だからです。

 そして、文学が衰退したのは、この人間らしいところを捨てて、敢えて高尚(逆に低俗)な人間を描こうと固執しすぎたのかもしれません。

 みんな寝転がって読むものは、Kindleのドストエフスキーよりも、ガールズちゃんねるの方が圧倒的でしょう。なぜ、小説よりSNSや、ブログが読まれるのか、小説を書く人はもう一度再考すべきだと思います。

 最近小説にSNSの文章を登場させる人も多いけれど、未だしっくりきていないなあと思う仲村でした。
 ではまた

読みたいことを、書けばいい。

読みたいことを、書けばいい。

  • 作者:田中 泰延
  • 発売日: 2019/06/13
  • メディア: Kindle版