仲村比呂のブログ

Written by Nakamura Hiro

眠れない時何を考えていますか?

 眠れないのはとにかく辛いですよね。私も小さい頃からずっと不眠症でした。

 

その当時、眠れない人にはおわかりだと思いますが、ベットに入ってさあ寝ようとするのですが、眠れずにベットの上で右向いて、左向いて、さらにそれを繰り返す、拷問のようなゴロゴロが始まります。

 

 考えるのは、今日あった嫌なこと、人間関係、明日学校に行かなくてはならないこと、そして起こりえる嫌なこと、それらが永遠に頭の中に回り続けるのです。
 

 そしてそうした負の思いは、さらに負を呼び、真夜中にこの世にひとりぼっちのような気さえしてきて、最悪のことまで考え始めてしまいます。
 

 そのうち両親が先に眠る音が聞こえます。そうなるとパニックです。
 わざと音を立てて、両親を心配がらせて様子を見させようととしたり、妹を起こして巻き込もうとしたり、とにかくひとりぼっちという状態から逃れようと、打てる手を打とうとします。
 

 しかし、実際に両親が起きてきても、「早く寝なさい」とただ怒られるだけです。妹には露骨に嫌がられるだけです。
 逆に心配されても、何があったの?と聞かれてもうまく言葉が出てきません。ただ黙って涙ぐむだけです。
 

 そう言った辛さは、プルーストの「失われた時を求めて」の最初に、幼い主人公が味わった気持ちの描写のままです。彼も、母親が戻ってくるのをベットの中でずっと待っていました(あれほどしつこくはないですが)。
 

 こうして全ての手を打ったあとに、できることは空想に逃げることだけでした。
 そして、子ども部屋はシーリングライトの豆電球をつけて眠っていたのですが、眠れない辛さで涙がにじむ目で、オレンジの光が伸びたり縮んだりするのを見ながら、あれこれ想像を巡らせるのが恒例でした。
 

 それは冒険物、SF物、ファンタジー物、漫画のスピンオフ物、ほぼローテーションになっていました。
 そんなことを思っていると、ようやくうっすらと眠れるのでした。 ただ、もう少し成長すると、深夜のラジオ番組や、野球のナイター中継、FM放送を聞くことを覚えて、平気で夜更かしすることを覚えるのですが、この時のつらさを思い出すと今でも冷や汗が出てきます。
 

 大人になった今では、たまに体調の問題でお酒を飲まない日があると、翌日の寝不足による体調不良を恐れて、別の意味でのゴロゴロが始まってしまいます。
 これは何歳になっても変わりません。
 

 しかし、パニックに陥ることはないのですが、不思議なことにもう昔ほど空想に逃れられなくなりました。
 それよりも眠れないこと自体がいらいらしてきます。
 

 空想に逃げるよりも、人はどうして眠らなくてはいけないのかとか、眠るのと死ぬのはどう違うのか、などという愚にもつかないことを真剣に考え始めてしまいます。
 自分としては、これまでそれなりに不眠症の本も読んできたつもりです。
 その中で、眠れない時に自分を納得させる説としては、
 

 かつて人は外敵に襲われる危険性があり、完全に眠ることができないように元々そうなっている。それを昼寝とかで補っていた。
 ぐっずり寝なくても横になって静かに息を整えていたら、寝ているのと同じ効果がある。
 頭の疲れをリセットをするには30分程度の睡眠でいい。
 ノンレム睡眠1時間30分を2回だけやればいい等々。
 といったものです。そして、そういった説をもって、無理に寝なくても大丈夫だという子守歌代わりに言い聞かせて、じっとしているのです。
 

 その時、こう思ってしいます。お酒の力も借りずに、毎日規則正しく、きちんとした時間にベットに入り、自然に眠りについて、きっちり必要な時間眠れる大人はどれだけいるのだろう?。そして悩み以外に何を考えたりするのだろうかと。
 空想に逃げるのだろうか?。旅行の計画を立てるのだろうか?。今でも羊の数を数えるのだろうか?。と思ったりします。
 

 ただ最近、いろいろな学説や想像を巡らしても眠れない時は、結局のところ、眠くなるまで起きていればいいという、結局馬鹿みたいな結論に至りました。
 

 その割に、これまで完全に徹夜をしたことがない仲村でした。
 ではまた

 

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