仲村比呂のブログ

Written by Nakamura Hiro

本のライバルといえば?

 本のライバルは何かと日々考えている仲村です。

 ライバルと言えば、テレビ、ゲーム、SNS色々あると思います。エンターテイメントの全般と言ってもいいのかもしれません。
 

 少し前までは、テレビが本の最大の敵と見なされていました。テレビのせいで本を読まなくなったと。そしてその次に現れた大きな敵と言えばテレビゲームでしょう。
 

 そして、最近になって出てきたのがSNS、YouTubeかもしれません。こうして本のライバルは減るどころか、日々上位互換にグレードアップしたものが次々に登場してきています。
 

 もちろん本の方でも、電子書籍や定額読み放題などのサービスなどの新しいプラットフォームが出来てきましたが、読書人口が激増したという話はほとんど聞きません。
 

 さらに、これまでテレビやゲームなどもは専用の機器(家電)を使っていました。そのため、スマートフォンの登場で、かつての敵も次第に衰退に追いやられつつあります。
 

 スマホは万能の機器です。前述した本の敵(本も含めて)がその小さな箱の中で、すべてが実現可能となってしまったのです。
 

 そしてこの先、いつかまたこれまでのテレビを超えたテレビや、ゲームの上位互換(VR等)のものが来るでしょうが、こうしたエンターテイメントを簡単に味わえるスマホの優位性は当分の間、続くでしょう。
 

 恐らく、さらに機能アップしてよりパソコンに近づいていき、パソコンすらその役割を終える日が来るかも知れません。
 

 本の話に戻りますが、紙の本は絶対的に残り続けるでしょう。
 しかし、本という文化全体は、このスマホという戦場の場で一アプリ(Kindle等)としてシェア争いをしていくことは避けられなくなります。
 

 人がスマホを手にして、最初に何を行い一番時間を費やすのか。そこで果たして電子書籍がどれだけ読まれるのか、それどころかスマホを置いて紙の本をわざわざ手にするのか。どう考えても一つのコンテンツとしては、かなり分が悪くなるのは違いありません。
 

 小説を書く身にとって、もちろんいい作品(コンテンツ)を書くのが前提条件となりますが、これからはいかに作品を手にしてもらえるかをみんなで考えなくてはならない時代が来たのだと思います。
 

 書くだけではなく、いかに万能の機械、スマホを手にした若者のに読んでもらうのか。 それがとても重要な時代になるでしょう。いくら面白いものを書いてもスマホを手にしてインスタグラムや、TickTokに魅入られた人たちを振り向かせるのは、かなり大変なことだと思います。
 

 あの、ベストセラーを書いた、『海賊の男』を書かれた百田尚樹氏でさえ、本を売るために全国の書店を回ったといいます。
 

 実は、noteというプラットフォームで行っているのも、いかに作品を読んでもらえるかの試みの一つです。
 

 下手な俳句や詩、漫画まで載せているのですが、とにかく作品の前に、作者という人間性を知ってもらうという意図の元に始めました。
 

 そんな俳句一つで、おまえの何がわかるのかと言われればそれまでですが、可能な限り様々な形式を使って、自分を表現していけば、何となくぼやーっとですが分かってくれる運が良ければ興味を持ってくれるかもしれません。そして、最終的にこの人の本なら読んでみようかなと思ってくれるかなと思っています。
 

 もちろん理想は村上春樹さんのように、書き下ろし一本勝負というのが物書きの理想でしょう。そしてエッセイはたまに出版する。こういう生活に憧れます。
 

 しかし、残念ながら現況、今の自分にはそれだけの力量も名声もありません。
 

 そうだとしたら腹をくくって、ゲリラ兵士のように戦っていくしかありません 。もちろんそれで勝てると言われれば保証の限りではありませんが・・・。
 

 かつて岡本かの子(岡本太郎の母親)が、小説を書く行為とは路上の上で、真っ裸なって横たわることだと言っていましたが、それは小説に限ったことではなく、作品の陰に隠れがちだったエンターテイメント全般においても、今後は言える態度だと思います。
 

 しかし、もちろん肝心要の作品がちゃんとしていなければ話になりませんし、その試みの方に時間を費やしてしまうのは本末転倒です。 
 

 今後、作品を作る時間。読んでもらうために使う時間の配分をうまくやれる人が、これからの文学の世界(表現の世界)では成功者(もちろん売れればいいというものではありませんが)となると思います。
 

 文学の復権とはいかなくても、娯楽の一つぐらいとして小説は生き残って欲しいと願う仲村でした。
 ではまた

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