仲村比呂のブログ

Written by Nakamura Hiro

宇宙ってわくわくしませんか?

 宇宙という言葉を聞くだけで、なんだがわくわくしませんか。
 

 昔、テレビのクイズ番組で視聴者プレゼントが天体望遠鏡だったとき、はがきを買えるだけ買って応募したことを思い出します。
 天体望遠鏡は手に入らなかった代わりにはまったのが星座でした。
 

 しかし、都会近郊に住んでいたために、星はほとんど見えずに、誰もがわかるメジャーなオリオン座だけしか見つけられませんでした。
 ここでがっかりしたのですが、代わりに家の中でプラネタリウムを作ることにしました。いらないプラスティックのボールに穴を開けて、中に電球を入れるという代物でした。
 

 それを暗くした室内で見るのですが、最初は間隔がずれていたり穴が大きすぎたりと、色々失敗を繰り返して、最終的に出来上がったものはなかなかのものでした。
 

 それを、ついでに夏休みの課題研究として出したところ、結構評判になって珍しく先生に褒められました。朝起きて、学校に行きたいと思ったのは生涯で3日だけですが、この次の日はそのうちの一日です。
 

 なんだか、これで宇宙と近づけた気がして、単純な子ども心にすぐ、宇宙飛行士になりたいと思うようになりました。
 

 今でこそ、「宇宙兄弟」という漫画が大ヒットしているように、日本人が宇宙に行くのはそれほど珍しくない世の中で、前ZOZOTOWNの社長だった前澤さんですら宇宙旅行に行くぐらいなのですが、当時は何を馬鹿言っているのと言われるぐらい途方もないことでした。
 

 それでも、しばらくは宇宙飛行士を夢見ていましたが、しばらくすると現実が見えてきました。前述の宇宙兄弟であるように、宇宙飛行士になるのはとんでもなく難関だとわかってきたのです。
 

 それと同時に何かの専門家でなくてはならない。特に理系・・・。
 

 理系の科目については、生まれつき驚くほど出来なかった私は、ここで一念発起して理系を極めようと思うどころか、早々にあきらめてしまいました(とにかく数字が苦手だったので)。
 

 そして、次に行き着いたのは、ただ宇宙の写真を見て思いを馳せることでした。
 宇宙の写真集というのは、以外に高額です。
 

 今度機会があれば是非一度手にとって欲しいのですが、昔と今ではまったく違うということです。
 テレビで言えば、ブラウン管とデジタルの差ぐらい違いがあると思います。
 それだけ画像が、昔に比べて鮮やかで、迫力があります。それだけ撮影技術が向上したのでしょう。
 

 ずっと見ていると、よく言われることですが、日常の小さなことを忘れられます。と、それだけではなく、吸い込まれていくような気がします。
 

 そして、誰かの画集と同じように、すごく惹かれる写真が必ず見つかります。それは土星だったり、星雲だったり、火星の地表だったりします。その宿命的な一枚をしょっちゅう見るようになります。
 

 時には瞑想に使うこともあります。
 人によればどこが面白いのかという人もいますが、たぶん自分は人がいないというより、生物の気配がないのがいいのだと思います。同じ理由で、砂漠とか北極の景色が好きです。
 

 人がいない景色。無人。朝の駅のホーム。こういった場所を宿命的に好みます。
 たぶん、基本的に人という生き物が怖いのでしょう。というより存在が怖いのかもしれません。もし人間がいない世界。それは世界としてなりたっているのか。そして自分がいなくとも成り立つ世界。そういうものを心のどこかで欲しているのかもしれません。
 

 人間がいなくてもいても成り立つ光景。それは、ある種の安定をもたらすのでしょう。
 普段人は生命力の中にいます。それこそ生物があるのが当然となっています。
 

 しかし、宇宙には生き物は何一つ映っていません。おそらくそれがデフォルトの世界なのかもしれません。
 話が飛びますが、この世が本当は空ならば、この宇宙の写真は空に一番近いものかもしれません。
 

 宇宙飛行士を目指す者は、それぞれの理由があるでしょう。しかし多くの人は宇宙空間に身を置いたところからの絶景を見たいのだと思います。
 特に宇宙からから、地球を見たいのだと思います。
 生き物の源である地球と、何もない宇宙空間。それを見比べたとき何を思うのか。それは宇宙に出てみないと味わえない感覚だと思います。それは一種の宗教的な体験だという人もいます。
 

 よく、宇宙飛行士が地球に帰ってくると、宗教に目覚める人がいると聞きます。恐らく、何かを体験してしまったのでしょう。
 そして、その感覚を伝えたいのですが、その感覚は言った者でしかわからないものです。そのジレンマが宗教に走らせるのかもしれません。
 

 だからこそ、今後は科学者や研究者だけではなく、詩人や作家の人にも宇宙に行ってもらいたいです。そして彼が発する言葉を聞きたいと思っています。
 宇宙の写真集。それを眺めたくなるのは生物がいない世界を好むと当時に、地球にいながら、宇宙飛行士が体験するものを感じたいのだと思っています。
 

 宇宙飛行士というのは、頭だけではなく、体力や気力も必要なのが漫画によってわかった仲村でした。
 

 ではまた 

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